この本を読んだきっかけ・・・
日本家族計画協会(JFPA) 母子保健指導員研修会で、浜文子さんのお話を聞いたのがきっかけです。
この研修会では、母子保健の向上をはかるための指導員を育成強化することを目的にしていて、
今年度は、”ことばが伸びるじょうずな子育て”、”乳幼児精神保健”、”アレルギーについて”、”最近の母乳育児支援”、”摂食機能発達”、”更年期〜”、”軽度発達障害”などなど、専門家のお話が聞ける内容になっており、とても勉強になります。
質疑応答では、それぞれの現場でお仕事されている、いろいろな立場の方の意見聞けて、まだまだ経験不足の自分の狭〜い視野が、少しずつ広がっていくような感じがします^^
内容・・・
えっと、本のほうへ戻りまして・・・内容のご紹介。
浜文子さんがご自身の子ども時代を振り返りながら、
自分の子どもとの関わり方、母としての気持ちなどを書いており、
子どもとの遊び方や食事の仕方、生活の楽しみ方(と、こころの持ちよう?)など、とっても参考になる内容でした。
読んでいると、こんなお母さんだったら楽しいかも・・・と思ったり、
子どもとのやり取りにジーンときたり。
”子どもは、こどもという立場の、人生に一度しかない一つの季節を生きている存在”、
・・・子どもは決して「大人の小型」ではない、と書かれた、子どもの時代を生きる、という章が印象的でした。
”人は、一生の間に、それぞれの年代で、自分に相応しい方法で、生きるために必要な力を獲得、吸収するものですが、
子どももまた、本人に合った形で「子どもという時代」の感性を熟成させる必要があると知っていた”、と書いてあります。
そして、自分が子どもの頃に思いっきり遊んでいたからこそ、そう思えたと振り返っていました。
親子であるという関係はずっと続くとしても、いずれは子どもも独立していきます。
子どもが子ども時代にあるときは、親もどっぷりと母であり父である時代を生きるといいのかも?
(小さな子がいると、いろいろと制限がある生活。我慢も一つの思い出になるときが???^^;)
子どもの成長と共に、親としても成長していった浜さんのように、
子どもと一緒になって、その時代を発見と感動と学びの連続にして、楽しんでしまえるといいな〜と思いました。
あとは、”幸せ感の貯金”・・・思い出作りの演出は大袈裟に、という章にある、
娘が初潮を迎えた時のお話!
自分の時は親にあっさりと流されてしまい、ショックを受けた浜さんは、自分の子どもにその時が来たら、
”それ以後の、肉体的にも精神的にも辛くうっとうしい女性の生理を、それでも美しい思い出の日に立ち返って
ふっと心が慰められる、そんな風に祝ってやりたい・・・”と思い、
ピンクのバラの花束を用意して子どもの部屋に飾り、その花びらをベットやお風呂のバスタブに浮かべてお祝いしたそうです。
赤飯を炊かれただけでも恥ずかしかったものですが、ここまで大袈裟にされると、
”美しい思い出”というレベルまで引き上げられそうな感じがしますね。
その親なりのお祝いの仕方があっていいと思いますが、浜さんはこういう 「幸せ感」の貯金が大事だと言っています。
この貯金には、年月と共にちゃんと利子が付き、
親が死んだ後も、子どもが大人になってからも利子がつもる、と。
「幸せ感」の貯金は、人が生きていく時の生命の底力となり、何か人生で辛いこと、苦しいことがあった時に、
そこから立ち上がるための前向きな心の貯金なのだ、とも!
自分の中の貯金はどうでしょう?
いっぱいある人は人にもやって分けて^^
あんまりないな〜、どうやったら増えるかな〜という人は、今から浜さん方式で増やしていきましょ〜う!?
自分だったらこうしてほしかったなーということを、
まずは子どもや旦那やご両親にやってみる、という感じ???
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育母書―子育てにとまどうことありますよね
浜 文子